いよいよ小樽祝津・おさかな市の第1回開催です。
前日、祝津・たなげ会の面々と別の会議で同席しました。
「いやぁぁ、やるべ、やるべと音頭取ってきたけど、お客さん来てくれるべか?」
「大丈夫だ、新聞も取り上げてくれたし、俺等が係わってることが浸透してきてる。
あいつらがやるのだから間違いのないイベントだべぇ、って思って来ていただける。」
「そっかなぁ?」
なぁ〜んて、会話が何度も。
何度もイベント仕掛けてきましたが、この前日の不安と確信が入り交じった身をよじりたくなる緊張感が・・・堪らないのです。(^^)
その開催当日です。
生憎、雨模様の天気。
茨木家中出張番屋や漁師の大漁旗でお色直しされてます。
やっぱり、ニシン番屋には何と言っても大漁旗が一番似合いますね。
そして・・・
茨木家中出張番屋の向かいの空き地が駐車場。
開会時間の午前10時には、車が満杯。
全員胸を撫で下ろしているかと思ったら、茨木家中出張番屋の中でスタッフは戦争状態(^^)。
夏の緑一杯の、背後の丘の樹林の切れ間に見える恵美須神社の鳥居が見下ろす茨木家中出張番屋に続々お客様がご来場、広い玄関が足の踏む場もなくて・・・
おかげさまで、玄関向かって右側の外で開催する、朝取りタコの茹で鍋直売コーナーの準備が遅れに遅れてます(^^)
北海道中小企業家同友会しりべし支部長さんも心配し駆けつけて頂きましたが、安心した様子です。
5月に開催された第3回にしん祭りで大好評をえた、祝津の漁師さんたちの朝取りタコの生茹でコーナー、その準備がやっと始まりました。
用意された「帆立貝」は20キロ。
「もっと用意していいんでないかい?」
「いやぁ、初めてのおさかな市だからどのくらい売れるかわからんのよぉぉ」
「絶対売れるって」
などと売り子役の漁師さんと会話して、ふと気がつくと網に入れた「青柳貝」がある。
「あ、青柳貝じゃないですか?」
「うん、昔は一杯いて、でも穫りすぎてな、でもいまでもこのくらいはいつでも穫れる。」
「あたしんとこ、わざわざ築地から札幌競り氏市場を通じて買ってるんです。こりゃ、うれしいわぁ」
「まあ、まだ安定して水揚げ出来るまで回復はしてないんだよ。」
「そうですかぁ、残念。」
なんて会話が。
巨大なヒラメも。
値札が、¥2,000円、このサイズで・・安すぎる。
でも大丈夫か? お客様、ヒラメのおろし方ご存じか?
玄関脇の販売コーナーから玄関屋土間に。
お客様が押すな押すなと。 足の踏み場もないとはこのこと。
祝津の水産加工品がずらりと。
もう茨木家中出張番屋の広い板間はスペシャルたこランチを今か今かと待つお客様が!
これじゃ、調理の担当スタッフが焦るわけです。
ね、後ろのネダイ(寝台)に展示された、茨木家中出張番屋説明パネル、道新後援・祝津フォトコンテスト入賞作品を見ながら、待ってくださいね。(^^)
キッチンに繋がる板までは、スペシャルたこランチが仕込まれて。
こちらは、帆立をメインに魚介類一杯に浜鍋メニューが盛りつけられて。
キッチンではタコと帆立のお刺身が用意万端。
「お客様が、催促でぇ〜す」
「そんな、手伝ってよ。」
と今日は番屋で食事スタッフになってます、ありがとう。
キッチンでももう物も言わず仕込みに負われて・・・
祝津漁協婦人部大幹部OBさんの、帆立のベーコン巻き炒めも絶好調。
さすが、ベテラン、お二人とも笑みを浮かべて! 貫禄が違います。
いよいよ、第一回祝津・おさかな市のメイン、スペシャルたこランチが完成。
これで、¥680円です、安い。
・水タコとホタテの刺身
・タコザンギ
・タコとモズクの酢の物
・ホタテのベーコン巻き
・真ガレイの唐揚げ
・水タコの炊き込みご飯
・ホタテ汁
・デザート(杏仁豆腐)
これでなんと¥680−。
先着100食限定です!! ランチ整理券配布は、AM11:00〜、お食事11:30!
配膳担当スタッフは、第2回祝津・にしん祭り実行委員長と第3回祝津・にしん祭り実行委員長の委員長ペア。
ホテル宴会支配人と硝子販売会社社長なのです・・・、腰つきが(^^)
一方、販売コーナーはこの通り、押せや押せやのお客様、有り難いです。
玄関脇の外では「朝取り生タコ」の茹で上げ実演と販売に行列が。
こんな太い脚のタコなんて・・・
そりゃ、皆さん買いますね。
それに負けじと祝津水産加工会社のスタッフも「本干しみがきニシン」をはじめ、祝津地場の商品を並べて・・・
懸命に配膳しております。
ランチメニュー時間が終わって、
「よくまあ、蕎麦屋は毎日こうやってお客様にメニューを配膳できるわ」
と某ガラス会社社長さんが(^^)
やっとメニューが自席にきて、お食事頂いて安堵(クリックすると拡大)
「味はいかがですか?」
「うぅん、素人さんがやると思っていたが、美味しいですよ、それにこんなにメニュー沢山あって、@680円でまかたしないしょや。」
「いえいえ、来て頂いたのが一番嬉しいです。」
「蕎麦屋のタイショウががなんでここに?」
「あ、はい、茨木家中出張番屋の修復に関わってきて、これからどう活用するかが本番ですので。」
「祝津にこうやって多くのお客様に来て頂く、帰りに町中を散策して頂く、それでいいんです。」
「頑張ってくださいね。」
・・・うれしい会話です。
ランチ提供が全て終わって、ほっと一休み、汗まみれの体を冷やして。
お疲れ様です。
と・・・
そんなところに、兵庫県は武庫川の高校の修学旅行の先生達のバスが、茨木家中出張番屋前に到着、校長先生や旅行エージェンシーの方が茨木家中出張番屋の中に。
「いやぁ、こんなイベントやっているのですね。」
「何人で来られたのですか?」
「500人の修学旅行です。」
「・・・、いくらなんでもこの茨木家中出張番屋にはちょっと多すぎる人数ですね。」
「来年、修学旅行のコースにいれられますか? 40〜80名のコースもあるものでね」
「それなら、引き受けられます、はい。」
早速、修学旅行受け入れ担当スタッフを紹介、名刺交換。
京都立命館高校の修学旅行の際のお話をして・・・、なんか、いい感触!
そんなこなで、全てのイベントスケジュールがおわりました。
生タコの茹で上げも完売、スペシャルたこランチも完売、よかった、よかった。
これで、第2回おさかな市に向け、漁師さんがもっとやる気が出てくれば最高です。
おかげで、残ったヒラメを沢山買う羽目に。
この日の夜は自店で、ヒラメをおろす羽目に。
まあ、素人さんはあまりヒラメをおろさないでしょうからね、次回はさばいてから売るほうがいいが、衛生管理面を万全にしないと。
最後に、某ガラス屋さんが、
「おい、おい、これから10月まで毎月これを開催するってかぁ、とんでもない企画をやってしまったもんだわぁ。」
「おまえだろうが、やれ、やれ、ってハッパかけたの。」
「だって、もう明日から片付ける間もなく、7月の準備、それもウニがテーマ。」
「うぅ〜む、お客さんは今回第一回の比じゃないな。」
「おそろしい〜」
ご来場の皆様、お待ちしております。(^^)