2013.04.28 Sunday
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20110304 京都立命館高校2年生修学旅行顛末記 パート3のはじまりです。
テーブルには食器も配膳されて、もうすぐ食べられます。
おにぎりも用意されて。
戸外のカマクラづくり班が続々帰還。
スニーカーも雪で濡れていることでしょう。
一匹丸ごと焼いたニシンも出番を待ちかねて。
浜鍋づくり班も着席して、カマクラづくり班がテーブルを見てどんな反応するかを伺っておりますね。
やっと全員勢揃い。
若い生徒さんの熱気と体温で、いきなり茨木家中出張番屋の温度があがります。
立命館高校二年生修学旅行・北海道旅行グループリーダーの頂きます、で昼食スタートです。
浜鍋はまだ煮えてない、さて何から食べようか・・・?
焼きニシンが先生の席にも配られて!
いよいよ、浜鍋が煮えてきて、一斉に器に盛りつけ始めて。
湯気があったかい。
こちらでは、女子生徒さんが焼きニシンに挑戦。
焼きニシンを上から鷲掴みされそうになって、漁協のおばさんは、箸の付け方を心配そうに。(^^)
あぁ〜、みてられないと、漁協のおばさんは我慢できなくなって、
「あのな、そうじゃないの、こうやってな」
「えぇ〜、白子を身にまぶしてたべるんですかぁ?」
「うわぁ、めちゃクリ〜ミィです、美味しいッ!」
「な、うまいべ、焼きニシンに醤油などつけなくていい、いらねぇんだわ」
この生徒さんの笑顔に、撮影している私もホッと安堵、良かった、よかった。
朝から準備に奮闘された漁協婦人部のおばさんたちも生徒さんの間に入れさせてもらい、一緒に食事を。
うふふ、文字通り、おばあちゃんと孫、です。
生徒さんの食事が滞りなく進んで、台所では漁協婦人部OB大幹部も一安心、珈琲をおとしてお祝いです(^^)
「あんたも珈琲のむかい?」
「は、ありがとうございます」
「生徒さん、美味しがってかい?」
「ばっちり、焼きニシン、身に白子まぶして食べるのに感動してます。」
「そうかい、そうかい!」
「あのなこの際言わしてもらうわ、この台所のガスコンロどうにかせい、こんな家庭用コンロでは50人の食事の鍋物なんか火力が弱くてつくれねぇよ、漁協から大きいガスコンロ持ち込んだから良かったものの。」
「は、す、すみません、何しろ修復工事にお金かかって、コンロまでは」
「アンタ、言ってたっしょ、ただ修復するだけじゃなくどう使うかが大事だって。」
「(完全に一本とられて)、ね、こうやって茨木家中出張番屋を利用してもらってその利用料を貯めて、で、コンロ買いましょう。」
「なら、いい。」
「はい、ありがとうございます。」
立命館高校・北海道修学旅行ルループリーダーは食事もそこそこに、到着された元小樽市博物館館長・土屋周三氏と講演の打ち合わせです。
食事用の長テーブルは片付けられて座布団が引かれ、生徒さんは講演が始まるまで和気あいあい。
一方リーダーたちはプロジェクターの用意で懸命。なかなかスクリーンに画像が投影されなくて焦りまくって。
やっと2台目のプロジェクターでスクリーンに画像が。
「えぇ、これから小樽市博物館の土屋館長さんから講演をしてもらい、その後、私たち各班から京都のプレゼンテーションをやってもらいます。
それでは土屋館長さん、お願いします。」
茨木家中出張番屋の大小屋組み空間の下で、土屋元博物館館長のお話が始まりました。
窓の手前の段には、生徒さんのバッグやコート・靴がおかれております。
が、この段を「ネダイ」といい、この段の上でニシン漁の漁夫が雑魚寝したのです。
お話のテーマは「京都文化と北海道文化の関連性について」
固そうなテーマ、生徒の皆さんお腹いっぱいになって寝てしまうか(^^)
何度も講演されてこられた土屋氏、そこは最初に「文化って何だ」と生徒さんに問いかけ、掴み引き込み、お話を進められてさすが元館長です、巧い。
「本州各地から北海道に多くの人々が移住し、自分の出身地の地名になぞらえ移住地を命名していったんだよ、と。
比較的早く開拓された小樽には京都に憧れ、京都の地名が至る所に付けられてます。
「東山・花園」なんてね。
市内見学されるとき、そんな地名を見つけるのも面白いですよ。」
土屋元館長のお話は進みます。
その「ネダイ(寝台)」の上に登り皆さんを撮影。
食事の後片付けが終わった漁協婦人部大幹部OB連さんも、NPO祝津・たなげの会の皆さんも最前列に座られて、
「へぇ、そんなこと初めて知ったわ」
と館長のお話を妙に感心されて。
45分間の小樽市博物館元館長さんのお話が終わり、次は立命館高校北海道旅行グループの皆さんから地元小樽人への「京都プレゼンテーション」が始まります。
トップバッターは、この方の京都「宇治茶」のプレゼンテーション。
京都から持参された宇治茶が生徒さんの手で小樽の私たちに振る舞われて、実物とスクリーンの同時プレゼンに皆感心されて。
プレゼンはこうでなくちゃ、上手い!
こちらの生徒さんのプレゼンのテーマは「みたらし団子」
なんと・・・
生徒さんが茨木家中出張番屋に到着するやいなや作業台を漁協婦人部にお願いしていたのは、この「みたらし団子」を実際生徒さんが作り、地元小樽人に振る舞うためだったのです。
もう、漁協婦人部大幹部OBおばさんもNPO祝津・たなげの会の皆さんもその演出の上手さとみたらし団子の美味さに感心、拍手。
このあと、京都「お漬け物」、名物「八つ橋」をそれぞれ各班の皆さんがプレゼン、お漬け物が振る舞われ、八つ橋が振る舞われ、すばらしいプレゼンでした。
わたしらのプレゼンを猛省。
生徒さんの懸命なプレゼンと熱気に茨木家中出張番屋の屋根に積もった雪もつららも溶けてます(^^)
プレゼンと交流が和気あいあいのうちに終了。
いよいよ、記念撮影。
地元小樽祝津の漁協婦人部大幹部OB連さんもNPO祝津・たなげの会さんも講師の土屋元館長さんも皆そろって。
クリックすると拡大画像が表示されます。
さあ、およいよお別れです。
新聞記者さんのカメラと地元のお見送りに少々照れくさそうに。
でも笑顔をくれて。
この笑顔が欲しくて私たちも頑張りました。
漁協婦人部大幹部OB連も玄関で拍手で見送って。
「社会人になって、奥さんもらって、子供さんつくって又来てね。」
「はい、頑張るわぁ。」
お見送りの最後尾は、茨木家中出張番屋運営委員会・修学旅行担当と番屋修復事業の中心・小樽商工会議所事務局が。
いよいよお別れ、バスへ、バスから、手が振られ。
雪も降るのがやみ、これで無事お帰りになれるなぁ、と小樽の皆さんも安心してお見送り。
いや、いや、良かった、喜んでもらえたねぇ。
皆さん、本当に頑張って頂いて、お疲れ様でした。
皆さん、やり遂げた心地よい疲れと満足感に浸って。
当日18時の「NHKネットワークニュース北海道」で、この京都立命館高校北海道修学旅行の一部始終が紹介されました。
これが話題となって広がり、もっと多くの教育旅行に活用されるといいですね。
翌日の
北海道新聞朝刊に紹介記事が掲載されました。
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20110304 京都立命館高校2年生修学旅行顛末記 パート2 ●
20110304 京都立命館高校2年生修学旅行顛末記 パート1
2011.03.08 Tuesday 01:20
2013.04.28 Sunday
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