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観光まちづくり
茨木家中出張番屋修復工事前、丁度1年前、
2009年5月13日の本格的視察時の外観(クリックすると拡大画像に)が、ついに、
2010年5月15日に工事用足場が、外されました。
5月22〜23日に開催される「第二回おたる祝津にしん祭り」の再訪者に、工事の進捗を見て頂こうと、山谷建築店さんが頑張り、間に合わせてくれた。
頭が下がります、感謝!
↓
↑ クリックすると拡大画像が開きます。
昨年3月に建設業と地域の元気回復助成事業への申請準備に入り、
1年3ヶ月! ついに、修復後の外観が
半分だけ姿を現しました。
画面右側(北側)のブルーシート部分は
出窓格子窓がこれから復原されます。
ついにここまできたのです・・・
1年3ヶ月、感慨深いものがあります。
1年3ヶ月前の茨木家中出張番屋、大屋根は北側(手前)、西側(山側)、南側と激しく傷んでおり、軒先も永年の積雪と漏水で折れ垂れ下がっていたのです。
とりわけ日本海の厳しい海と気象条件で、画像の正面の茨木家中出張番屋の北側は、屋根の軒が全て崩落し、美しい格子の出窓も全て崩落、コンパネが打たれて外観を維持していただけという有様だった。
その大屋根が、・・・このように!
茨木家中出張番屋の大屋根の
修復工事が完了した!
修復前のトタン葺屋根の状況↑と見比べて欲しい。
煙だしも見事に甦った。
(↑の画像は、茨木家中出張番屋修復工事の設計監理をされる
山之内建築兼研究所ブログ・住まいづくりYYAAから転載させていただきました。)
屋根は厚0.35mmのガルバリウム鋼板の落雪防止屋根工法。
いわゆるステイルーフ。
軒先の積雪荷重を軽減するため、軒先約1m部分は雪が滑りやすく積もりにくい横葺きとした。
周囲の番屋建築、とりわけ茨木家元場(本宅)の屋根の色調と合わせている。
もうこれで、番屋内部に雨や雪解け時の漏水はな
い。
小樽祝津の鰊番屋の外壁、下見板外壁が仕上がってきた。
木の香りも画像から立ち上がる、北海道産カラマツ材の下見板貼だ。
(画像は、茨木家中出張番屋修復工事の設計監理をされる
山之内建築兼研究所ブログ・住まいづくりYYAAから転載させていただきました。)
耐久性を持たせるために塗装をするプランになっている。
が、私はこのカラマツ材のそのままの木肌がいい(^^)
明治末期から100年の風雪
と30年前から未使用で傷みに傷んだ修復前の外壁は↓
創建当時はなく、後に増築されたトイレットも完全に本体から引きちぎられたように傾き、倒壊寸前の有様で、番屋本体の外壁は、このように破損し下見板も痩せて剥がれ落ちる状態だった。
祝津の住民や漁師さん達は、修復前とのあまりの変わりように皆さん目を丸くされて。
「直せばこうなるのか!」
かと。
茨木家中出張番屋正面の南側格子窓修復も完了!
左が約100年前の格子、右が平成の格子! 窓硝子も茨木家中出張番屋の収蔵物に沢山保管されており、その硝子を全部使わせてもらった。
設計関知の山之内裕一所長は、
明治の仕事に平成の仕事が隣り合うという、名言を!
全く、その通りだ。
(画像は、茨木家中出張番屋修復工事の設計監理をされる
山之内建築兼研究所ブログ・住まいづくりYYAAから転載させていただきました。)
修復前はこんな外壁と格子窓の状態だったのだから・・・
下見板の耐久性をます塗装処理もされて・・・
実は、日々、ドラマが茨木家中出張番屋を巡って起きている。
物事が進むということは、こういうことかと。
さあ、これから、どう紹介していくか、と。