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20100612 修復工事最終場面 ここでもドラマが

JUGEMテーマ:観光まちづくり

 6/12、茨木家中出張番屋修復工事を請け負う山谷建築店の土場で、ニシン標柱の墨書の準備をし、茨木家中出張番屋で打ち合わせがあり祝津に。
 天気はいいが、夕方から農務が発生する天気が続いている。

01_yamagawa_sokkou.png
 茨木家中出張番屋に行くと、山谷建築店の大坂部長さんが、
 「見るかい」
と茨木家中出張番屋の裏・山側に連れて行ってくれる。

山側

 恵美須神社がある丘の斜面が茨木家中出張番屋まで迫っていて、石垣で押さえているが、ここは永年の風雪で斜面の木々の倒木などがすべて落ち込み、それに雪解け時の土砂が堆積してそれが茨木家中出張番屋の基礎をすべて腐らせていた。

 ↑の画像で苔の生えている石垣と生えてない石垣がはっきりわかるが、そこまで土砂で埋まっていた。
 茨木家中出張番屋の石垣側壁面は、雪解け時の融水や土砂落下堆積に対処してトタンで壁面を守る工事になった。

02_skkou_totan_kabe.png

 その土砂や倒木を全て撤去してくれて。
 水はけがいいように排水側溝をつくる予定だったのだが、掘ってみると・・・
 実にしっかりした石造りの頑丈な側溝が現れて!!
 側溝の底も軟石かしっかり敷き詰められていた。
 もう、予算は使い尽くしている状態で、その土中から現れた側溝を使わない手はない、と山谷建築店大坂部長もにんまり。

 兎に角、山谷建築店さんはもう予算をどがえししてやってくれている。
 足を向けて寝られない!
 その事例を紹介していこう。

03_dou_kazari.png
 茨木家中出張番屋建物の大屋根の軒部分に突き出る「隅木」というのか、その突端部分に目にも眩しい銅飾りがいつの間にか葺かれていた。

銅飾り

 山谷建築店・大坂部長に目をむけると、ニヤリと笑みを浮かべ、
 「こんな大屋根の番屋だからって、板金屋さんも意気に感じてくれてね、4つの隅木に全部銅飾りをつけることに。」
 ・・・意気に感じ粋なことを!
 歴史的建造物と係わるとこういう嬉しい話が生まれてくる。
 全く予算になど計上していない。
 もう、こういう嬉しい話はタマリマセン。

04_komakai.png
 部屋の隅の壁板を押さえる「押縁」というのか、遠くから見ると切断されたように。
 近づくと、丁寧に新しい材を埋め込んでくれている。
 最近の若い大工さんなら全部剥がし新しい一本の材を打ち付け終わりにするが、なるべく使える古材は使うという意向を配慮してくれ、こんな手間のかかることをしてくれている。
 もう、大工さんに頭あがらない。
 そんな胸一杯になる私を大坂部長はニヤニヤみていて。

04_tenjo.png
 天井の破損箇所も古材を使ってこのとおり。
 外観は全て下見板から屋根まで全面新築状態で、それに防腐処理もしてなるべく古いイメージや茨木家本宅と色調をあわせるようにしたが、内部はすべて塗装は行わず修復工事がどう行われたかも来場の皆さんに解っていただけるようにし、自然に古くなり既存材といずれ同調していくとした。

06_koushi_demado.png
 今週からいよいよ茨木家中出張番屋北側の住居部分だった建物の半分を占める外観、格子出窓の工事に入り、新しい格子が塗装されて右に用意されている。

07_jinja_sekichuu.png
 どんどん修復作業が進むと、町内会さんも張り切られ、茨木家中出張番屋の横の恵美須神社の石柱もお色直しをしていただいて。
 隅で黒々と。

恵比須神社石柱裏
 新憲法公布記念に茨木家中出張番屋の初代当主・茨木輿八郎氏が奉納したと。

08_doma_irori.png
 この写真ではよくわからない(^^)
 が、これは茨木家中出張番屋の南側半分を占める鰊漁のヤン衆が寝泊まりした土間(板間)部分で発見された畳一畳分はある囲炉裏。
 これも山谷建築店・大坂部長はにやりと笑い、檜材で囲炉裏の枠を飾って使用できるようにしてくれるという。
 もう、山谷建築店・大坂部長は「私の親類」です。(^^)

09_tuchi.png
 まだ茨木家中出張番屋の北側、出窓部分がシートがかかってます。
 ご覧の通り、永年使用されず土砂が堆積していました。
 が・・・

10_kiso_ishi.png
 その土砂を撤去した茨木家中出張番屋・南側半分。
 屋根からの雨水受けもかねた土留めの石垣が現れました。
 それまでの姿と一変し、一層茨木家中出張番屋を際だたせてくれます。

11_tokkan.png
 土日も休まず最後の修復工事に懸命の大工さんたち。
 もう、頭があがりません。

 ・・・茨木家中出張番屋修復工事は完了目前です。
 

 
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20100522  茨木家中出張番屋ドラマ(2)

JUGEMテーマ:観光まちづくり
  18tour05.jpg

 平成22年5月22日、第2回祝津・にしん祭り当日、東京から、
 山田保行・しずかご夫妻
にわざわざ御来樽いただきました。
 上写真最前列、真ん中のご夫妻です。
 この山田保行氏が、前々記事「20100520  茨木家中出張番屋ドラマ(1)」で紹介した、茨木家中出張番屋から発見された棟札に記載されていた、
 「秋田県山本郡常磐村 大工棟梁 山田留三」
氏のお孫さんにあたる。
 
 茨木家中出張番屋修復工事の設計監理・山之内建築研究所代表によって、3つの偶然が重なり織り紡がれて、繫がったのだ。
 その山田氏がわざわざ小樽来訪のために自ら冊子を作って来て頂き、一冊頂いた。

山田氏編集冊子

 「留三と娘たちの小樽」
だ。 それによると、
 (留三氏)の大正四年生まれの長女の出生地は、北海道高島郡高島村大字祝津141番地、大正六年生まれの次女の出生地は、同村18番地、三女は大正九年小樽市梅が枝町52番地、4女は大正一二年小樽市末広町13番地にそれぞれ誕生され、およそ一〇年余りの歳月を留三氏ご一家は小樽で暮らし、大正一二年九月関東大震災で仕事場を東京に移されたとのこと。
 棟札の茨木家中出張番屋上棟の年月日、明治四五年六月五日は実にリアリティをもつわけです。
 しかし、まさか棟札から当時の棟梁のお孫さんまで繫がっていく、ドラマです。


19_tour_yamada.jpg

 茨木家本宅(元場)前で、この繋がりを形づくってくれた山之内建築研究所・山之内裕一代表と山田保行氏ご夫妻の記念撮影。

 御夫婦は小樽に連泊し、長女・次女・三女・四女の叔母の住所を探索し、その場所を発見され、帰京されました。
 御来樽に本当に感謝です。


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20100520 茨木家中出張番屋ドラマ(1)

JUGEMテーマ:観光まちづくり

 本祝津地区漁場建築修復と地域振興に関する事業・通称:茨木家中出張番屋修復事業には、ナント表現していいか様々なドラマが展開されてます。
 本事業では、北海道職業能力開発大学・駒木定正准教授研究室が全面調査の協力をして頂いてます。
 昨年から10数回、同大学研究室は駒木准教授の下、学生さんも調査に加わって頂き、茨木家中出張番屋の大空間で一つも調査漏れのないようにと頑張って頂いてきました。
 その同研究室の学生さんがとんでもないモノを発見してくれました。
 ↓ それがこれ ↓
(画像は、北海道職業能力開発大学・駒木定正准教授研究室提供、クリックすると拡大画像に)
  茨木家中出張番屋、棟札1000

 茨木家中出張番屋玄関から入った戸袋棚に、この「棟札」があったのです。

 茨木家中出張番屋の大天井空間の小屋組に登って、大黒柱に打ち付けてあるハズの「棟札」を探して見つからず、少々ガックリしていた同大学・駒木先生もその発見には色めき立ちました。
 茨木家中出張番屋の建設年月日は今まで特定されてませんでした。
 様々な資料調査から、明治末期と推定はされていたのです。
 が、・・・その棟札には、
  棟上奏
  秋田県山本郡常磐村
  大工棟梁 山田留三
       薩麻参蔵(?)
       山田慶吉
そして年月日は、
  明治四五年六月五日
と・・・・。
 
続きを読む
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20100519 茨木家中出張番屋工事用足場撤去

JUGEMテーマ:観光まちづくり

茨木家中出張番屋修復工事前519

 茨木家中出張番屋修復工事前、丁度1年前、
 2009年5月13日
の本格的視察時の外観(クリックすると拡大画像に)が、ついに、
 2010年5月15日
に工事用足場が、外されました。
 5月22〜23日に開催される「第二回おたる祝津にしん祭り」の再訪者に、工事の進捗を見て頂こうと、山谷建築店さんが頑張り、間に合わせてくれた。
 頭が下がります、感謝!
         ↓

茨木家中出張番屋工事用足場撤去519
 ↑ クリックすると拡大画像が開きます。
 昨年3月に建設業と地域の元気回復助成事業への申請準備に入り、1年3ヶ月!
 ついに、修復後の外観が半分だけ姿を現しました。
 画面右側(北側)のブルーシート部分は出窓格子窓がこれから復原されます。

 ついにここまできたのです・・・
 1年3ヶ月、感慨深いものがあります。

茨木家中出張番屋、修復前写真
 1年3ヶ月前の茨木家中出張番屋、大屋根は北側(手前)、西側(山側)、南側と激しく傷んでおり、軒先も永年の積雪と漏水で折れ垂れ下がっていたのです。
 とりわけ日本海の厳しい海と気象条件で、画像の正面の茨木家中出張番屋の北側は、屋根の軒が全て崩落し、美しい格子の出窓も全て崩落、コンパネが打たれて外観を維持していただけという有様だった。
 
茨木家中出張番屋_屋根工事完了

 その大屋根が、・・・このように!
 茨木家中出張番屋の大屋根の 修復工事が完了した!
 修復前のトタン葺屋根の状況↑と見比べて欲しい。
 煙だしも見事に甦った。

 (↑の画像は、茨木家中出張番屋修復工事の設計監理をされる山之内建築兼研究所ブログ・住まいづくりYYAAから転載させていただきました。)
 屋根は厚0.35mmのガルバリウム鋼板の落雪防止屋根工法。
 いわゆるステイルーフ。
 軒先の積雪荷重を軽減するため、軒先約1m部分は雪が滑りやすく積もりにくい横葺きとした。
 周囲の番屋建築、とりわけ茨木家元場(本宅)の屋根の色調と合わせている。
 もうこれで、番屋内部に雨や雪解け時の漏水はな い。

茨木家中出張番屋、外壁修復
 小樽祝津の鰊番屋の外壁、下見板外壁が仕上がってきた。

 木の香りも画像から立ち上がる、北海道産カラマツ材の下見板貼だ。
 (画像は、茨木家中出張番屋修復工事の設計監理をされる山之内建築兼研究所ブログ・住まいづくりYYAAから転載させていただきました。)
 耐久性を持たせるために塗装をするプランになっている。
 が、私はこのカラマツ材のそのままの木肌がいい(^^)

 明治末期から100年の風雪 と30年前から未使用で傷みに傷んだ修復前の外壁は↓

茨木家中出張番屋修復前外壁
 創建当時はなく、後に増築されたトイレットも完全に本体から引きちぎられたように傾き、倒壊寸前の有様で、番屋本体の外壁は、このように破損し下見板も痩せて剥がれ落ちる状態だった。

 祝津の住民や漁師さん達は、修復前とのあまりの変わりように皆さん目を丸くされて。
 「直せばこうなるのか!」
かと。
 
格子窓修復

 茨木家中出張番屋正面の南側格子窓修復も完了!
 左が約100年前の格子、右が平成の格子! 
 窓硝子も茨木家中出張番屋の収蔵物に沢山保管されており、その硝子を全部使わせてもらった。
 設計関知の山之内裕一所長は、
 明治の仕事に平成の仕事が隣り合う
という、名言を!
 全く、その通りだ。
 (画像は、茨木家中出張番屋修復工事の設計監理をされる山之内建築兼研究所ブログ・住まいづくりYYAAから転載させていただきました。)

茨木家中出張番屋修復前破損した格子窓
 修復前はこんな外壁と格子窓の状態だったのだから・・・

下見板塗装
 下見板の耐久性をます塗装処理もされて・・・

 実は、日々、ドラマが茨木家中出張番屋を巡って起きている。
 物事が進むということは、こういうことかと。

 さあ、これから、どう紹介していくか、と。
 
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201004024 工事視察

JUGEMテーマ:観光まちづくり
  札幌側屋根部分破損状況
 工事が始まる前、冬期間の茨木家中出張番屋を札幌側からみる。
 ブルーシートで養生しているが、ハッキリ大屋根がくの字になって、軒が崩れ落ちかけているのがわかる。
 それが・・・
札幌部分大屋根補修工事1

 内部工事が先に入り、雪が溶けてまず大屋根修復工事から着手。
 折れて垂れ下がっていた軒を全部新品にして屋根をしっかり支える。
 足場の手前に、創建当初はなかったトイレが外部に新設されていたが、

破損倒壊寸前のトイレット

 それが老朽化破損し、外側に倒れ込み、それが大屋根を引っ張り、屋根を支える屋根組みの柱まで歪めていた、それを綺麗に撤去し、創建当時の外観に復原する。

さっpろが我大屋根トタン葺き工事

 それがこんなに綺麗に修復されて!
 以下は、茨木家中出張番屋修復工事の設計監理をされる山之内建築兼研究所ブログ・住まいづくりYYAAの4月23日の記事から転載させていただきました。)

 ・・・ 落雪防止屋根工法
 23日午後、小樽へ向かう。発注者主催の会議があり、監理者として工事の進 捗状況などを報告した。現在、鰊番屋現場は外部の屋根板金工事、そして内部はネダイ等の修復工事にかかっている。
 屋根は厚0.35mmのガルバリウム鋼板の落雪防止屋根工法、いわゆるステイルーフ。
軒先の積雪荷重を軽減するため、軒先約1m部分は雪が滑りやすく積もりにくい横葺きとした。
 今回の修復工事は、建物のおよそ半分を地域の町内会館として使用する。そもそも明治末期に作られた魚場建築に断熱など期待できるはずもない。既存の大屋根 の中に、断熱材で囲われた町内会館部分をいわば「入れ子」として設けている。

茨木家中出張番屋、新サッシ
 ↑ この部分では、しっかりと床・壁・天井を断熱し、弱点となる窓は高性能なトリプルガラス入りの木製断熱サッシを入れた。
 (↑ 画像は、茨木家中出張番屋修復工事の設計監理をされる山之内建築兼研究所ブログ・住まいづくりYYAA4月23日記事から転載させていただきました。)
 
札幌側電柱
 これから道路側の大屋根トタン葺き工事になるのです。
 電柱が・・・

茨木家本宅赤板塀
 これで、札幌側40m暗い離れていた茨木家元場(本宅)に負けない復原になる。
 本宅の庭を囲む赤の板塀が一層綺麗にみえます。

茨木家中出張番屋正面大屋根破損部分

 茨木家中出張番屋正面、玄関上部の大屋根も、暖房機肺炎部分から雪解け水で破損していき、軒が折れ屋根の軒が垂れ下がってました。

大屋根天井板補修1
それを内部から天井板を新規に取替て修復します。

大屋根天井板補修2
垂れ下がっていた軒の部分の天井板もこの通り取り替えられて。

寄棟屋根組み破損部分
さあ、寄せ棟の大屋根を支える5本の小屋組み。
良く見ると・・・・
寄棟屋根組み外れ部分
 このとおり、外れかかっていました。
 本当にこの建設業と地域の元気回復助成事業で茨木家中出張番屋修復工事が間に合ったのです。 これが積雪の重さで外れてしまっていたら、大屋根は崩れ落ちていたかもしれません。
 懐中電灯で、大工さんが照らして説明を受けたときは正直、ドキッとしたものです。

寄棟屋根組み外れ部分01
それが完全に修復されたました。

寄棟屋根組み外れ部分修復02

しっかり5本の屋根組がしっかり固定されました。
これでどんな大雪でも大丈夫!

ネダイ修復
広い板間の周囲に設置された、にしん漁の漁夫達が寝た「ネダイ(寝台)」もこの通り補修され、新築に。

ネダイ(寝台)修復2
 麻呂から日が差し、眩しい木の肌です。

屋根裏部屋発見
 創建以降、様々に使われ、昭和30年代以降に設置された新建材の壁や天井板が取り払われて発見できた屋根裏部屋、全部で玄関上部と台所上部2カ所ありました。

台所床下断熱工事

 前記事で紹介した台所の床下、上下水道配管埋設工事も終了し床下には断熱材が。

座敷出窓部分復元工事
 さあ、茨木家中出張番屋の座敷住居部分、それもL字に外壁を出窓で飾った部分の修復工事がいよいよ始まります。


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20100409 茨木家中出張番屋土地埋蔵物調査と工事進捗具合

JUGEMテーマ:観光まちづくり
外観_燈台側
 2010年4月9日、いよいよ水道管埋設工事が始まるので、小樽市教育委員会の立ち会いの下、番屋敷地内の埋蔵物の有無を調査してもらいました。
 画像、工事用シートで覆われた茨木家中出張番屋の裏手にある丘は、祝津・恵比須神社の拝殿や本殿があり、昔の海岸線はこの茨木家中出張番屋の前の道道部分であったことから、周辺で鏃などの埋蔵物が発見されていることから、埋蔵文化財の可能性もあったのです。
 
 雪は溶け、修復工事はそのピーク。
 
外観_札幌側

 こちらは、茨木家中出張番屋を札幌側見たものです。
 小樽市設営の公共パーキングの看板も、市役所さん、土地所有者と相談し、景観上移動することが了解されております。
 電柱が・・・!
 板間01
 茨木家中出張番屋の板間部分。
 奥にはボイラー室や便所が増設されていたが、破損もひどく建設当初に復原するとなって撤去した後、当初からあったと予想されるネダイ(寝台)棚がこれから新設されます。

 さて、↑の画像の左側の床に注目。
 板間の床が浮いているように見えます。
 が、浮いているのではなく・・・

板間02

 大工さんがいじってみたら一枚一枚が取り外せるようになっていて、固定されてはいないのを発見。 これが板間部分を全部一周するようになっているのです。
 つまり、板間空間に履物を履いたまま入っていけ板間のどこからでも履物を脱いであがれ、かつ、腰掛け食事も取れるようになっていたのです。

板間03取っ手
 
 その証拠に、板と板の間には取っ手が付いていた跡も発見。
 更に、嬉しいことに、茨木家中出張番屋の裏側の崖から、↓の出窓の持ち送りの材が、修復工事を請け負う山谷建築店の大坂部長さんが発見してくれたのです。

出窓持ち送り

 4枚が発見されて。
 出窓の持ち送り、障子棚の出窓を支える板です。
 一見簡単な装飾に見えますが、これが新規に製作するとなると手間とお金が! 大坂部長さんは、昔の和船の装飾に似ているから船大工経験のある大工さんが作ったものではないか、と。
 新規に作るよりこれを修理再生した方が、楽でお金もかからない、と。
 もう、茨木家中出張番屋修復工事を担当する大坂部長も修復工事にハマッてきています。
 いいことです。嬉しいことです。

住居01

 茨木家中出張番屋北側、和風座敷部分でもあらたな発見が。
 この和風座敷・住居部分は縦に2列6室の畳み座敷だったのですが、畳みを剥がし、床下を調べると・・、囲炉裏がそのまま出て来まして、竹製の炉鈎まででてきたのです。

住居02
 駒木・北海道職業能力開発大学准教授も、山谷建築店・大坂部長も、設計監理山之内建築研究所所長も、創建当初は板間だったのではないかと、意見一致。

住居03

 この囲炉裏の列は板間に復原し奥の1列3室を畳み座敷にすることに。

 1日中居ても飽きない発見があるのです。

住居北角土台
 住居、前面の道路に面した出窓のある座敷の角の部分の土台あげ、柱の根継工事も終了。
 根継工事作業を見たかった。
 
住居台所床

 茨木家中出張番屋の山側、台所部分の腐った床板を全部剥がし、外壁も補修して。
 ここが台所となり、床下地下に上下水道配管を設置します。

 しかし、上下水道管を埋設するのに、この茨木家中出張番屋周辺で埋蔵文化財が発見されているので、小樽市教育委員会立ち会いのもと、工事のための調査掘削を。

住居台所床下掘削
 大工さんが汗かいて掘り下げていきます。
 調査に立ち会ってくれた教育委員会でお世話になっている事務局も、じっくり見られて、上下水道管埋設OK(^^)
 
 このように、着々と工事は進んでおります。

 
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20100309 茨木家中出張番屋の収蔵品仕分けと発見

余市水産博物館・浅野学芸員

 2010年3月6日、余市水産博物館の浅野学芸員に来樽頂き、茨木家中出張番屋の収蔵物の評価をしていただきました。
 まず、開口一番、茨木家中出張番屋の玄関から入った三和土(タタキ)=土間の大きさに感心されました。
 番屋建物の大きさでは、小平町の花田番屋が一番だが、土間の広さはその花田番屋の規模と同じで、後志管内にある番屋でこれほど広い土間はない、と。

整頓官僚

 ほぼ全部の整理仕分けが完了。
 ↑ の写真は、玄関土間左側にあった後年新設された部屋の壁を取り払ったことで、玄関から入ると即漁夫達が寝泊まりした寝台(ネダイ)がすべて見えるようになった。

小屋組み

 玄関に入ってすぐ見られるようになった、茨木家中出張番屋左側の屋根小屋組み。
 壮大な番屋空間が頭上にひろがります。

 が・・・
続きを読む
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20100221 茨木家中出張番屋の収納品整理 

JUGEMテーマ:観光まちづくり

雪の茨木家中出張番屋外観01

 平成22年2月21日、茨木家中出張番屋の土間と寝台ネダイに収納されたままの物品を整理し今後活用出来る物品の仕分け作業日。

雪の茨木家中出張番屋外観02

 天気は晴天。
 今年は、屋根部分の積雪が積もっては溶けを繰り返して。
 養生したシート部分は積雪も滑り落ちてくれて助かる。

雪の茨木家中出張番屋収納品01

 工事請負の山谷建築店さん、所有者・茨木誠一氏、祝津・たなげ会・渡部事務局長、そして北海道職業能力開発大学・駒木助教授が采配し、活用出来そうなものは土間中央部に、処分しなければならない物品は玄関三和土に仕分けして。

雪の茨木家中出張番屋収納品2

 なんと何本ものニシン漁漁船用錨がこんなに出てきて。

雪の茨木家中出張番屋収納品3 
 その他、ニシン漁で使いこなした様々な道具類が山のように。

雪の茨木家中出張番屋収納品4

 我々のような漁業の素人では仕分け判断がつかない。
 余市水産博物館の学芸員のさんの手をかりなければ駄目だ、と判断。

雪の茨木家中出張番屋収納品4

 真っ正面のネダイ(寝台)と背後のネダイ(寝台)にこれだけの道具類が収納されていたのです。

雪の茨木家中出張番屋棟札

 ネダイ(寝台)に収納されていた様々な道具類が土間に降ろされ、窓から一挙に外光が茨木家中出張番屋内部に差し込み、小屋組みがくっきりと光に浮かび上がって。

雪の茨木家中出張番屋塗り戸

 住居部分の襖や板戸が出てきて。
 補修すれば再活用も可能ではと施工会社の帳場さんが嬉しいことを言ってくれて。

雪の茨木家中出張番屋浮樽

 ニシン漁の網や樽製の浮玉まで出てきました。
 雪の茨木家中出張番屋トラス01

 小屋組トラスが窓から差し込み外光を浴びて浮かび上がって。
 西洋のトラス構造を積極的に当時の大工さんが取り込んで作った初期の工事ではないか、と。

雪の茨木家中出張番屋トラス02

 屋根組に黒漆が塗られていたことも解ってきて。


雪の茨木家中出張番屋・格子

 沢山の発見と成果をあげた、収納品の整理と仕分け作業でした。
 この収納品の保管場所も探さねばならないし、またまた、やることが出てきて・・。
 何よりも、所有者・茨木誠一氏の満足そうな笑顔が印象的で、たまらなく。

雪の茨木家中出張番屋・格子窓2

 冬の日差しに、茨木家中出張番屋格子窓が美しい。
 これが修復されてもっと連続した格子に日が差したらどんなに綺麗なことかと、想像すると嬉しくなる。

 いよいよ、3月、内部破損部分の解体から工事は第2期を迎えます。

 祝津赤防波堤

 祝津港の赤防波堤と赤灯台も、工事の進捗を待ってくれてます。

20100221_茨木家中出張番屋内部下見

 小樽ジャーナル紹介記事
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20100101 明けましておめでとうございます。 大屋根養生工事が終了し、一安心です。

12.28大屋根養生工事01
 
 12月28,29日の両日、山谷建築店さんが雪対策で茨木家中出張番屋の大屋根のブルーシートで養生工事にはいりました。

12.28大屋根養生工事03、シート
 
 永年使用されないできて、破損の激しい屋根。
 暖房を取るための煙突開口部の上部大屋根や軒の部分の破損が激しく、冬期間の大屋根の積雪に耐える工事を。

12.28大屋根養生工事02、シート

 茨木家中出張番屋の山側の崖から落下する雪で傷んだ裏側。
 軒も落ちてしまっている北側、恵比須神社参道側の傷みを丁寧に養生工事します。

12.28大屋根養生工事04、シート

 これで、安心して年を越せます。
 良かった、良かった。



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20091227 明日28,29日、茨木家中出張番屋の茨木家中出張番屋修復工事の冬期屋根養生工事

茨木家中出張番屋の屋根

 約30年使用されないできた茨木家中出張番屋は、煙突開口部の上部屋根の破損が大変激しいのです。
 何カ所も煙突開口部の軒が、積雪の重量と暖房時の融雪から破損が激しく、暖冬予報とは全く違って降雪の多い今冬ですので、まず屋根が崩落などしないように冬期間用の養生をしなければなりません。 
 ということで、明日12月28,29日の両日、山谷建築店の初仕事、茨木家中出張番屋修復工事の第一弾、冬期屋根養生工事をいたします。 
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おさかな市ポスター193

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茨木家中出張番屋リーフレットは↑こちらからダウンロードください.

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↑茨木家中出張番屋の修復前と修復後のフォトギャラリーです.是非ご覧ください!

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